本格的にWEBライターに取り組み始めて6か月目。ランサーズの月収が10万円を突破しました。
この半年、なかなか5万円の壁を越えられなかったし、10万円の壁なんて越えられるイメージがまったく湧かなかったです。
でも、もうちょっとで15万円に手が届くところまで来ました。
ボクはまだ駆け出しで、見えてないことや理解してないこが多々あるんですけど。僭越ながら、今回は「WEBライターの収入が『月収10万円』を超えるまでにやったこと」を書きます。
そのあと、ここまでの体験から「どうすれば受注数が増えるのか」考察してみたいと思います。同じような境遇の初心者WEBライターさんの参考になれば幸いです。
2020年6月のwebライティング収入(月収)実績
まず、2020年6月の実績から。本格的にライター業務を開始して6か月目になります。
報酬(入金ベース)
- ランサーズ:約14.0万円
- 直接取引:約2.9万円
WEBライター収入の合計は「約16.9万円(税込)」でした。
納品した文字数は、約9.5万文字ぐらいかなと思います。(実績から「平均文字単価が税込2.3円、指定文字数の130%ぐらいで納品」したと仮定して簡易計算)
今回は、ランサーズからの収入に限定して伸びた理由を考察します。
WEBライティングの月収が10万円を超えた理由
さて、この半年間でWEBライティングの収入がどれぐらい伸びたのか、とりあえず実績をお見せしますね。
そのあと、10万円の壁を超えられた理由について考察したいと思います。
これまでのクラウドソーシング収入の経緯
1~6月のランサーズの報酬(手数料・源泉徴収込)は、こんな感じでした。
2020年1月 | 2,485円 |
---|---|
2020年2月 | 26,654円 |
2020年3月 | 27,319円 |
2020年4月 | 40,041円 |
2020年5月 | 17,243円 |
2020年6月 | 140,250円 |
なぜ、1.7万円からいきなり14万円まで伸びたのか。
残念ながら魔法みたいなものは使ってなくて、ジミに頑張っただけなんです。どこまで汎用性があるかわかりませんけど、一例として取り組んだことを書いていきますね。
4月の月収が3万円を超えた理由
本格的にライター業務を始めて4か月めに、月収3万円を超えました。達成できた主たる要因は、たぶん次の3つだと思います。
- 早々にタスクから卒業した
- 資格を持っていた
- 運よく継続案件に恵まれた
ボクは3年ぐらいブログを運営していたので、ライティングについてまったくの素人ではありません。
なのでタスク方式は10件ぐらいやってやめ、プロジェクト方式を取りに行きました。
- タスク方式とは?
- 多人数のランサーが同時に作業できる仕事形式。データ入力やアンケートへの回答、単純な執筆などカンタンな仕事が多い。ライター未経験者のウォーミングアップの場になっている。
- 参考 ランサーズQ&A「タスク方式って何ですか?」
- プロジェクト方式とは?
- クライアントからの募集に対して「価格・納期・仕事内容」などを提案する仕事形式。クライアントから選ばれ依頼を受けたランサーだけが作業に進める。
- 参考 ランサーズQ&A「プロジェクト方式って何ですか?」
今思えば、早々にプロジェクトを取りに行ったのが正解でした。タスクで時間を使うより「どうやってプロジェクトの受注を増やそう」と悩み答えを探したことで収入が伸びました。
タスクは執筆のための調査なしで書けるうえ、提案作業も要らないのでラクです。その代わり、リサーチ力も営業力も収入もなかなか上がりません。
ライティングに慣れたと感じたらさっさとプロジェクト案件に提案を出し、提案力(営業力)と実務力を鍛えるほうがよさそうです。
- 提案とは?
- ランサーズで、請け負いたい仕事をみつけたときに「わたしがやります!わたしならやれます!」と発注者に伝えること。
- 発注者の質問や要望に対する返答、質の高い記事を納品できる根拠、希望する納期や請負金額などを書いて送る。
1~4月は「月々の提案数が5件以下」という体たらくだったんですけど、運よく監修のオファー(クライアント様からの指名依頼)をいただきました。
監修のお仕事では、ライターさんが書いた記事に間違いがないか確認したりプロ目線のコメントを入れたりします。少ない文字数でそこそこの報酬をいただけるので、天恵のようなお仕事です。
オファーをいただけた理由は、おそらくプロフィールに書いておいた資格と実務経験が効いたんだと思います。
継続案件は次々とお仕事をご依頼いただけるので、仕事探しの時間を節約できます。単発の仕事に優先して狙っていくべきだと、強く思いました。
あと、資格にも助けられました。自分の仕事に影響力がある資格は、取っておくといいんじゃないでしょうか。
個人的には、資格を武器にYMYL関連のジャンルでたくさん執筆実績を作っておきたいなと考えています。
- YMYLとは?
- 「Your Money or Your Life」の略。将来の幸福、健康、経済的安定、人々の安全に潜在的に影響を与える記事を指す。
- 該当ジャンルは「ニュース、時事問題、公共サービス、法律、金融、ショッピング、健康、医療、フィットネス、栄養、大学、就職、人のグループ」など多岐にわたる。
YMYLジャンルは、今後ますますE-A-T(専門性・権威性・信頼性)が重要になると言われています。たぶん、ライターの参入障壁も上がるんじゃないでしょうか。
厳しさが本格化する前にそういうジャンルで多くの執筆実績を作っておくと、将来「USP(競合優位性)」になると考えています。
たとえば競合ライターが資格で仕事をしているなら、同じ資格を取れば同じ土俵に立てます。でも、特定ジャンルの膨大な執筆実績は一朝一夕に追いつけないですからね。
どこかの分野の参入障壁が上がると、障壁が低い分野がさらにレッドオーシャン化するんじゃないでしょうか。
将来どうなるか分かりませんが、いちおう保険のためにやや参入難度高めの分野でコツコツ実績を積み上げておきたいなと、ボクは思います。
なおUSPについて勉強したい方には、kindleアンリミテッドで読める以下の本をオススメします。ロッサ―・リーブス氏の「USP」に比べ、素人でも理解しやすいです。
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6月の月収が10万円を越えた理由
本格的にライター業務を始めて6か月めに、月収10万円を超えました。達成できた主たる要因は、たぶん次の2つだと思います。
- 積極的に、資格と実務経験が活かせる分野に提案した
- メッセージで相談(オファー)がもらえた
1~4月は控えめに、やりたい仕事やできそうな仕事だけ「提案」を出してました。多くても月に5件ぐらいしか「提案」を出してなかったと思います。
まぁ、そんなフニャフニャな活動だと当然3万円超えが関の山です。このままじゃ専業は無理だなと思ったので、5月は積極的に提案を出そうと心に誓いました。
方針としては、こんな感じです。
- 専門的な記述ができる住宅系で文字単価2円以上の案件は見つけしだい提案
- 「ちょっと知識不足かな」と不安を感じるぐらいの案件でもチャレンジ
5月はたまたま運よく、いくつか方針に合う仕事を見つけられました。オファーを2件いただけたのも、幸運でした。
オファーのうち1件は、以前に提案落ちしていたクライアント様でした。別案件でボクに向いてる仕事があったそうで「どうですか?」とお問い合わせくださいました。
もう1件は、新規のお問い合わせです。プロフィール、超大事ですね。こちらの記事でプロフィールを育てることの重要性を書いてるので、よかったらどうぞ。
さて、提案数を増やしてみてすぐに感じたのは「専門外の分野は提案がとおりにくい」ということ。競合にその道のプロが混ざってると、勝てないですね。
逆に、資格と実務経験がある建築関連の案件は他の分野よりダンゼン受注率が高いです。名だたるベテランランサーがいようが、相手が資格も実務経験もなければ勝てたりします。
なので、しばらく専門外はあきらめようかと思ってます。勝率が悪いし、提案書を考えて書く時間がもったいないかなぁと。
どうすれば月収5万円や10万円の壁を突破できるのか
今回10万円を突破できたのは「運が良かった」と思うんです。7月は、また10万円未満に転落する可能性もあり得るレベル。
さて駆け出しライターが安定して受注数を増やすには、どうすればいいのでしょう。受注数を分解すると、ザックリこんな式で書けるんじゃないでしょうか。
①新規提案数 × ②提案通過率 + ③継続案件からの直接発注 + ④オファー
①~④、どれを上げても受注数が増えます。式の要素をひとつずつ見ていきましょう。
新規提案数を増やす
受注を増やしたいなら「提案数を増やす」に尽きます。できそうな仕事の募集(ちょっと背伸びも含め)にガンガン提案していくしかないでしょう。
式の他の要素よりカンタンに増やせるので、最初は「愚直に提案文を書きまくって送る」がいいんじゃないでしょうか。
とは言え次の「提案通過率を上げる」ができていないと、穴の開いたバケツで水をくむようなものです。
提案通過率を上げる
受注数を上げるには、提案数を増やすと同時に提案通過率を上げることが大切。提案通過率を上げるには、提案文を練ることが必要でしょう。
と、言いたいところですが、これまでの実績を見るにどうもそれだけではダメみたいです。
ようするに、提案がとおるかどうかは相対評価で決まると。自分の提案が選ばれるには、誰よりもクライアント様の役に立つ人材になることが大事なんだと思います。
たとえば以下のことは、やらないよりやったほうがいいんじゃないでしょうか。
- 専門的な知識と経験を増やす(執筆力)
- SNSのフォロワーを増やす(集客力)
- SEOライティングの知識を付ける(集客力)
- 記事内容や納期など、クライアント様の要望に応える(対応力)
ポートフォリオ(実績集)の準備も、必須と言っていいでしょう。
記名記事があればいいのですが、無いならブログを作る。ブログが作れないなら、ワードでもなんでもいいからサンプル記事を作る。
「オンライン上に見せられる記事なし、ブログなし、サンプル記事なし」という方のやる気たるや「4月までのオレかよ」と言わざるを得ません。
継続案件を増やす
どうすれば継続案件が増えるのか。これは模索中なんですが「継続の可能性がある案件を見つける」ことと「次もお仕事をいただく」ことが必要でしょう。
「次もお仕事をいただく」には、クライアント様のコストを下げる意識が大事なんじゃないでしょうか。
クライアント様だって、毎回ライター探しなんてしたくないと思うんです。気の利くライターがいれば、ずっと受託してもらいたいのではないでしょうか。
だからボクらは、誰より「気の利くライター」を目指さなくてはなりません。(震え声)
それはさておき、お仕事を継続していただくために次の3つは「意識したほうがいい」と言えるんじゃないでしょうか。
- 継続して記事が必要そうなクライアントを探す
- コミュニケーションが面倒な人にならない
- 満足してもらえる質の記事を納品する
コミュニケーションで「こいつ面倒くせぇ」と思われたら、終わりです。ここは、人柄が良い方が有利。これまでのSNSの発言も、見られてるかも。
相手が不安を感じそうなことは、先回りして伝える気配りも大事でしょう。その代表的なものが、次の2つです。
- とりあえず直ぐ返事
- スケジュールを伝える
たとえば移動中や打合わせ中でも、メッセージは可能な限りすぐ返信するほうが良さそうです。
「今移動中なので、後ほど精読してご返信いたします」とか「打ち合わせが終わりしだい、改めて連絡します」は定型文登録しておいていいレベルです。
スケジュールも可能な限りお伝えしておくと、相手の不安払拭につながります。納期が決まっている案件でも、です。
たとえば「○○日に構成を送る予定です」とか「○○日に着手できる予定なので、○○日までに初稿を提出します」とか。
正直、忙しいと即答もスケジュールのお知らせもツライと思うんですけど。どちらもクライアント様のコミュニケーションコストが下がるので、やるほうがいいと思います。
記事の質も、駆け出しが文章力で勝負してはいけません。とにかくクライアント様のコストを下げるよう、面倒くさいことをやって差し上げるといいんじゃないでしょうか。
たとえば、こんな感じです。
- リサーチは徹底的にやる
- 数字は根拠となるソースへリンクを貼って納品する
- 既存の関連コンテンツへ内部リンクを貼って納品する
書く前のリサーチは「まだ見ぬ情報が落ちてるかもしれない」という気持ちで調べ尽くします。最初は大変ですけど、リサーチはやればやるほど上手くなるので気合で頑張ります。
数字や根拠が必要そうな記述には、ソースへのリンクを貼っておきましょう。ワードやグーグルドキュメントなら、コメント欄に書き込んでおくといいです。
掲載メディアの過去投稿から納品記事と関連があるコンテンツを探し出し、内部リンクを張っておくのもいいんじゃないでしょうか。たとえば、こんな感じ。
内部リンクの設置例
上述のとおり、SEOライティングは長期的な集客に必要なスキルです。なお、SEOライティングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
» ライター初心者が検索上位を狙う方法
ようするに「クライアント様の代わりに徹底的にリサーチする、ファクトチェックの手間を減らしておく、内部リンクもこっちでやっておく」ってことです。
ポイント
掲載メディアを教えてもらってないときは、クライアント様に問い合わせるか、納品済み記事の一文で検索してみましょう。
オファーを増やす
オファーが増えたら、言うことないんですけどね。駆け出し風情が、そうはいきません。
地道に「プロフィールの露出を増やす」ことと「プロフィールを見た方からの問い合わせ率を上げる」施策を打っていくしかないでしょう。
最近だと、ランサーズでは4月から「初心者に優しいランサーバッチ」というのが始まっています。こういうのに乗っかったりしながら、露出を増やしたいところです。
プロフィールは、どんな情報を載せるべきか(クライアント様の気持ちになって)よ~く考え、書いておきます。
反応を見ながらメンテナンスするのも大事かな、と思います。
プロフィールを見ていただけたのに問い合わせがなかった場合は、こちらから営業をかけるのもいいでしょう。
【まとめ】WEBライターの収入が「月収10万円」を越えた理由
本格的にWebライターの仕事を請け負い始めて6か月目で、月収約17万円までこられました。9社から延べ19案件、平均文字単価約2円で9.5万文字程度納品した結果です。
ランサーズの月収が10万円を越えられた主な要因は、継続案件をベースに「得意分野の高単価案件を受注できた」ことと「オファーをいただいた」ことじゃないかと思います。
これからも胡坐をかくことなく、クライアント様に提供できる価値を増やして収入を上げていきたいと思います。