WEBライターやブロガーって誰にも監視されずに仕事をしてるから、油断するとサボりがちです。
仕事中にTwitterをやりだして止まらなくなり、1日の終わりに作業が進んでなくて絶望する……みたいな経験ありますよね?
そんな方たちに、ぜひ試して欲しいことがあります。今日で、あなたのダラダラ作業が止まるかもしれません。
今回は、集中力と作業効率を上げるのに役立つ方法をご紹介します。
結論から言うとポモドーロテクニックを使ったんですけど、実践してみてわかったこととか、そもそもポモドーロテクニックって何なのかご説明したいと思います。
このテクニックを使ったら、あなたも速攻で能率が向上するかもしれません。まだ試してない方は、1回チャレンジしてみてはどうでしょう。
ポモドーロテクニックの本を読み、実践してみてわかったこと
まずは、ポモドーロテクニックを試すきっかけのお話から。
2020年6月の1か月間「MOJI-KA」というライターツールでクローズドβユーザーをさせていただいてました。改善点とかバグをみつけるお手伝いです。
このツールの機能で初めて「ポモドーロテクニック」というのを知り、なんじゃいそれは?と。で、使ってみたら予想以上に集中できたんです。
「これは、いい!MOJI-KAでライティングしてるとき以外にも使いたい!」と思い「Focus To-Do」というアプリをインストールしてみました。
そうしたら作業能率が爆上がりしたので、そのことについて詳しくお話しようと思います。
ポモドーロテクニックの概要
まずは、ポモドーロテクニックの概要からご説明します。知ってる方は、読み飛ばしてください。
ポモドーロテクニックの目的は、ひとことで言うなら「作業能率を高めること」です。
たとえば、こんなライターさんやブロガーさんに向いているテクニックです。
こんな方にオススメ!
- 気づいたらSNSでたくさんの時間を浪費している
- 午後には脳が疲れたような感覚になり、ボーっとしてしまう
- 1日が終わるころ、ぜんぜん作業が進んでないことに絶望することが多い
たぶん、イレギュラーが少なく作業が単調な人のほうが効果的だと思います。
いっぽう、自分を律することが「監視」や「制御」と感じてしまう人には逆効果かも。タイマーで集中力や能率を管理されているようで、息苦しく思うかもしれません。
ポモドーロテクニックは「ポモドーロ」と呼ばれる単位で作業を管理します。1ポモドーロは「作業25分+休憩5分」の30分で構成されます。
さらに4ポモドーロで1セットと数え、1セットの最後の休憩はやや長めに(15~30分)取ります。
つまり、1セットはこんな感じ。
ポモドーロ1セット
- 作業(25分)
- 休憩(5分)
- 作業(25分)
- 休憩(5分)
- 作業(25分)
- 休憩(5分)
- 作業(25分)
- 長い休憩(15分)
ちなみに上述したポモドーロの「作業時間・休憩時間・長い休憩時間」は標準的なもので、自分に合う長さにアレンジしてもOK。1セットのポモドーロ回数を変えるのもありです。
個人的には、作業時間を30分に変更してます。
集中力が、かなり上がった
実際にポモドーロテクニックを使ってみると、かなり集中力が上がりました。1セット(2時間=4ポモドーロ)作業するだけで、心地よい疲れを感じます。
今までの2時間と比べものにならないぐらい作業がはかどったので、これまでたくさんの時間を浪費していたと認めざるを得ません。
たぶんこれまで、余計なこと(マルチタスクやSNS)をして無駄な時間が発生していたんでしょう。ポモドーロテクニックを使うことで、まずそれが激減しました。
- マルチタスクとは?
- 複数の作業を同時に、もしくは短時間に切り替えながら実行すること。いっぽう、ひとつだけに集中して作業することを「シングルタスク」という。
- ポモドーロテクニックは、原則シングルタスクで進める。
休憩を取らなかったのも、良くなかったようです。短くとも一定リズムで小休憩を挟むと、作業効率が落ちにくい(疲れにくい)と実感できました。
ポモドーロテクニックを実践するようになってから、午後も集中できています。休憩は時間の浪費じゃなく、次の作業への投資ですね。
自分に合うようにアレンジするといい
先述のとおり、ポモドーロテクニックの目的は「作業能率を高めること」です。なので、能率が上がるならポモドーロの時間を微調整するのもありじゃないでしょうか。
個人的には1ポモドーロの作業時間25分は「あ~、もうちょっと作業したい」という感じ。40分やると途中で集中力が切れ「うわ、終了までまだ時間が残ってる……」と思うことがありました。
休憩時間も、ポモドーロテクニックにとって重要な要素です。絶妙な長さとタイミングで取らないと、午後からの波に乗れません。
正直、今まで休憩をほぼ取らずやってきた身としては「30分ごとに5分休憩は、甘えじゃね?」と思ってました。「そんなに休んだら、PCのキーの位置忘れる」と確信してました。
でも実際は、ちゃんとそれぐらいのタイミングと長さで休憩するほうが、パフォーマンスが落ちにくかったのです。ポモドーロめっちゃよくできてるなと、感心しました。
自分に合ったポモドーロの最適時間を見つけるのも、このテクニックの楽しみのひとつかもしれません。キリのいい数字にこだわらないなら「作業33分、休憩8分」なんてのもオツかも。
ポモドーロテクニックとは?
つづいて、ポモドーロテクニックについて詳しくご説明します。
ポモドーロテクニックの開発者はフランシスコ・シリロ氏という方で、1992年に考案されたそうです。
本家のテクニックを知りたい方は、シリロ氏の著書を読むといいでしょう。単なる「集中力を高めるテクニック」ではなく「仕事のプロセス改善に役立つスキーム」だとわかります。
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最低限必要な準備物は、2つ。タイマーと自分を律する気持ちだけです。
それでは、やり方とルールをご紹介しますね。
やり方
ポモドーロテクニックのやり方は、とてもシンプルです。5ステップでご紹介しましょう。
ポモドーロテクニック実践の手順
step
1作業リストを作る
step
2今日やる作業を決める
step
3作業タイマーを始動する
step
4作業終了の時間が来たら休憩タイマーを始動する
step
5振り返って、予定の立て方や作業能率を最適化していく
最初は、ステップ3と4を繰り返すだけでもいいでしょう。それだけでも、じゅうぶん能率アップが期待できます。
ステップ1では、作業の在庫表を作ります。やるべき作業を書き出し、作業完了まで何ポモドーロ必要か見込みを立てます。
やるべき作業の在庫表ができたら、その中から今日やる作業をピックアップします。最初は合計8~12ポモドーロでヘトヘトになるので、それを目安に予定を組みます。
今日やる作業の予定表ができたら、あとはタイマーを始動して作業と休憩を繰り返すだけです。1日の仕事の終わりに実績を振り返って、翌日以降の予定に活かします。
実践ルール
先述の書籍によると、ポモドーロテクニックには13個のルールがあります。その中でも、特に重要なルールを5つあげてみますね。
ポモドーロテクニックのルールの例
- 1ポモドーロは「作業25分+休憩5分」からなる
- 4ポモドーロごとに、15~30分の休憩を取る
- ポモドーロは分割できない
- 5~7ポモドーロを超える作業は分割する
- 1ポモドーロに満たない作業は組み合わせる
ポモドーロテクニックの肝は1回の作業時間を25分程度にすることと、作業の後は必ず休憩を取ることです。
この休憩が形骸化するとリフレッシュできず、能率を高められません。「あとちょっとだけ作業させて!」は禁物。5分後に再開しましょう。
ポモドーロは、分割(中断したり切り分ける)できません。何かにジャマされ長く中断したら、最初から新しいポモドーロをやり直します。
ポイント
ひとつの作業に必要なポモドーロ数の見込みが5~7を超えるなら、作業を分割して管理できないか検討してみましょう。
たとえば「構成作業:8ポモドーロ」とひとくくりにせず「リサーチ:4ポモドーロ」と「構成作成:4ポモドーロ」にわけるとか。工夫しましょう。
いっぽう、1ポモドーロに満たない作業は組み合わせます。
「昨日の振り返り:0.4ポモドーロ」と「今日の計画作成:0.6ポモドーロ」なら「朝の作戦会議:1ポモドーロ」としてもいいかもしれません。
ポイント
慣れてきたら、次にご紹介するアプリを使って作業の在庫表を作り、今日やる作業を管理していくといいです。
オススメできるポモドーロタイマーアプリ「Focus To-Do」
ポモドーロテクニックを実践するにあたり、5つぐらいアプリを試してみました。その中で「Focus To-Do」が高性能かつ使いやすかったので、ご紹介します。
なお「Focus To-Do」は無料版と有料版(1,100円、買い切り)があり、無料でもじゅうぶん使えます。
有料版にするといくつかの制限が解放され使いごこちが向上しますが、無料で物足りないと感じてから買えばいいんじゃないでしょうか。
Focus To-Do
posted withアプリーチ
「Focus To-Do」のいいところ
「Focus To-Do」は、シリロ氏オリジナルのポモドーロテクニックにとても近いことができます。
いくつか、優秀な点をあげてみましょう。
Focus To-Doが優れている点
- 良いタイマーの条件をほとんど満たしている
- 作業の在庫表(作業リスト)を作成できる
- 各作業に見込みのポモドーロ数を割り当てられる
まず、タイマーとして優秀であることは言わずもがなで、とても使いやすいです。
ちなみにシリロ氏によると、ポモドーロテクニックに適したタイマーの条件は4つあります。
よいタイマーの条件
- ゼンマイ式である
- 残り時間がはっきりわかる
- 時間の進む音が聞こえる
- 時間の終了をはっきりした音で知らせる
「Focus To-Do」は、上述の条件のうち①以外全て満たしています。
まず、時間がはっきりわかるだけでなく、デザインがシンプルで美しい。カラーパターンがいくつか選べるのですが、トマト色が「いかにもポモドーロ」って感じで素敵です。
↓作業中
↓休憩中
作業中のBGMにホワイトノイズが選べるのも秀逸。「雨の日」や「喫茶店」などなぜか落ち着ける音や、時間の経過が意識できる「チクタク」音など、複数用意されています。
時間の終了を知らせる音もたくさんあり、作業終了時と休憩終了時、それぞれ違う音を選択できます。「ジリジリジリ」となるベル音を選ぶと、ポモドーロ感満点です。
「Focus To-Do」には、タイマー機能以外に作業リストの管理機能もあります。作業の在庫の中から今日やる作業を決め、予定に組み込んでいきます。
各作業に、見込みポモドーロ数を割り当てることもできます。実績は後から見返せるので、想定が甘かった作業の改善に役立ちます。
個人的にもうひとつ気に入ってるのが、アイコンバッチに目標ポモドーロ数を設定できる機能です。
目標を「16ポモドーロ(4セット) = 8時間作業」に設定しておくと、毎日8時間は作業を積み上げようという気力がわいてきます。
ちなみに、有料版は以下の特典が受けられれます。(2020年7月現在)
- 全デバイス間で同期できる
- データがクラウドでバックアップできる
- より詳細な統計レポートが見られる
- プロジェクト数の制限が解除される
- 完了済みタスクやポモドーロ記録をより多く確認できる
- 手動でポモドーロ記録の追加と編集ができる
- タスクのリピート機能
- タスクのリマインダー機能
- ホワイトノイズやベルの音が追加される
とくに「デバイス間の同期」と「プロジェクト数の制限解除」が便利。ホワイトノイズとベル音が追加されるのも、ジミに嬉しいです。
インストールしたあと、数日間(3日?)は全機能が解放された状態でした。トライアル期間が終わると有料版の機能に制限がかかるという、小憎らしい戦術です。
サブスクではなく1,100円の買い切りなので、まんまと有料版を買ってしまいました。
課題
ポモドーロテクニックは、シングルタスクで進めることが大切です。「今はこれをやる」と決めた作業以外は、手を付けてはいけません。
もちろん、休憩時間以外はSNSも禁止です……と、言いたいところですが、これがなかなか難しい。Twitterにリプでも付こうものなら、つい見に行ってしまいます。
お手持ちのスマホにアプリの使用時間制限機能があるなら、併用するといいかもしれません。
あと、わりとよくやるのがタイマーの開始ボタンの押し忘れ。これは有料版にすると解決できます (記録を編集できる)。
【まとめ】WEBライターに使って欲しいポモドーロテクニックアプリ
作業にポモドーロテクニックを取り入れてみたら、集中力と能率が向上しました。劇的に改善したので、ちょっと驚いてます。
30分程度の作業のあとに短時間の休憩を入れることで、午後に感じていた疲労感がかなり軽減しました。目の前の作業だけに集中できるので、マルチタスクも防ぎやすいです。
ついSNSで時間を使ってしまう方や、今日も余計なことに時間を使ってしまい作業が進まなかったと嘆いている方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
Focus To-Do
posted withアプリーチ