人気の三大副業と言えば「株式投資、アフィリエイト、WEBライター」です。「私も、始めてみようかな」と思ってる方も、多いのではないでしょうか。
ところでWEBライターになるには、どんなスキルが要るんでしょう?未経験者でも、すぐ始められるんでしょうか?
ということで、今回はWEBライターに必要なスキルについて解説します。「副業でやりたい」と思ってる方の参考になるように書きますね。
読んでいただくと、未経験者でもすぐ始められることがわかると思います。報酬を上げていくうえでどのスキルを磨けばいいのかも、わかりますよ。
副業WEBライターに必要な基本スキル
さて副業WEBライターに必要なスキルを解説するにあたり「WEBライター ⇒ 執筆業 ⇒ 職業」と抽象化して考えてみたいと思います。
仕事のプロに必要なスキル、執筆業に必要なスキル、WEBライターに必要なスキルと掘り下げてみましょう。
職業(仕事のプロ)に必要なスキルとは?
仕事のプロに必要なスキルって、なんでしょう?
たとえば以下の2つがあるからこそ「プロ」と呼べるのではないでしょうか。
仕事のプロに必要なスキル
- 専門分野の知識
- 課題解決能力
この2つは仕事をしながら磨いて、レベルアップしていく必要があります。
もう少し、深堀してみましょう。
専門分野の知識
WEBライターの場合は「WEBライティング」が専門分野になります。さて、そもそも「専門分野」ってなんでしょう?
たとえば、こんなふうに定義できるんじゃないでしょうか。
- 専門分野とは?
- 他人(=お客様)の課題を解決できる分野。
WEBライターはまず、専門分野の知識を磨く必要があるんです。専門分野の知識をアップデートし続けないと、お客様の課題を解決できません。
じゃあ、WEBライターのお客様ってだれでしょう?
仕事に対し報酬をくれるのは、発注者ですよね。まず、ここはちゃんと認識しておきましょう。
課題解決能力
では、プロの職業人とはどんな人なんでしょう?
たとえば、こんなふうに定義できるんじゃないでしょうか。
- プロの職業人とは?
- 他人(=お客様)の課題を解決することで報酬がもらえる人
WEBライターは、発注者の課題を解決することで報酬がもらえます。その報酬は労働対価ではなく、課題解決力の価値対価です。
なので、課題解決能力を磨くことで報酬が上がります。労働時間を増やすことではありません。
では、発注者の課題とはなんでしょう?
たとえば、こんなことが課題になってるんじゃないでしょうか。
- 集客したい
- 認知度を上げたい
- 検索順位を上げたい
- ファンを増やしたい
- 商品やサービスを売りたい
顧客に求められるWEBライターを目指すなら、上述の課題をどうやったら解決できるのか考え続ける姿勢が必要です。
執筆業に必要なスキルとは?
いわゆる「ライター」と呼ばれる職種には、どんなものがあるんでしょう?いくつ、思いつきますか?
まず自分の思いを他者に伝える「ライター」から、例をあげてみましょう。
- 小説家
- ジャーナリスト
- ソングライター
- シナリオライター
つづいて発注者や、ときには読者の代弁者となる「ライター」の例をあげてみましょう。
WEBライターは、こっちですね。
- ルポライター
- コピーライター
- 広告ライター
- WEBライター
さて、代弁者であるライターにはどんなスキルが要るんでしょう?
たとえば仕事を分解して考えると、以下のようになるんじゃないでしょうか。
代弁者であるライターの仕事の流れ
step
1【情報収集力】使えそうな部品(情報)を集め
step
2【取捨選択力】読者に必要な部品(情報)を選び
step
3【構成力】読者が扱いやすいように設計して
step
4【文章化力】完成品を作る(文章にする)
こうやって見ると、なんだか製造業に近いですね。つまりWEBライターは文芸を生業とするアーティストではない、ということです。
情緒や余韻ある文章の執筆スキルは、必要ありません。必要なのは情報の「収集力・取捨選択力・構成力・文章化力」なんです。
ただし、WEBライターにはアーティストに近い職務もあります。それが何かというと「集客」です。
WEBライターには、名前で集客できる作家同様の「集客力」が求められます。ここは、他の「代弁者ライター」と少し違う点です。
いったん、まとめておきましょう。WEBライターは執筆業者として以下のスキルを磨き、レベルアップしていく必要があります。
- 情報の収集力
- 情報の取捨選択力
- 情報の構成力
- 情報の文章化力
さらに、以下の集客力も磨き続ける必要があります。
- 検索順位を上げる
- SNSで呼び込む
いろいろ書きましたが「WEBライターって、難しそう」と意気消沈する必要はありません。
WEBライティングも他の職能と同じく、やりながらレベルアップすればいいんです。初めからできる必要はないので、まず始めてみましょう。
では、副業WEBライターに必要なスキルについて解説していきますね。
副業WEBライターに必要な基本スキルとは?
社員WEBライターであれば、会社や先輩が職能の訓練をしてくれるでしょう。でも、外注WEBライターはそうはいきません。
発注者は育成コストをかけてまでわざわざ訓練してくれないので、基本スキルは早急に自分で身につける必要があります。
副業WEBライターは、まず以下のスキルから身につけて行きましょう。
副業WEBライターの基本スキル
- パソコンスキル
- 文章力
- リサーチ力(情報収集力)
- モラル
- 仕事探し力
それぞれ、もう少し詳しく解説しますね。
パソコンスキル
WEBライターに必要なパソコンスキルといえば、なんといっても「エディター操作」です。
- エディターとは?
- 記事を書くためのソフト。エディターは文字を書くためのメモ帳程度のものから、HTMLなどのWEBページ作成言語が書けるものまでいろいろある。
WEBライティングでよく使われる「エディター」の例をあげておきますね。
エディターの例
- ワード
- Googleドキュメント
- ワードプレス(WordPress)
三番目の「ワードプレス(WordPress)」は、発注者がよく使ってるブログシステムのことです。
エディターとはちょっと違うけど「ワードプレスに入稿」という案件もあるので、操作を覚えておく方が受注に有利です。
なお、スマホだけでWEBライティングをするのは厳しいです。効率が悪いし、ストレスがかかります。
とは言え、副業WEBライターは隙間時間を有効活用したいところ。移動や休み時間に、スマホにアイデアを書き込めるようにしておくといいです。
文章力
WEBライターには、文章力が必要です。といっても、文芸や小説のような文章スキルは無くても大丈夫です。
まずは、分かりやすい言葉で簡潔に伝えることから始めるといいです。
いつも社内でメールや稟議書を書いてる副業WEBライターにとっては、得意な分野ですね。
簡潔に伝えるために意識すること
- 図解を作れるようになる
- ボキャブラリーを増やす
- 気になる言葉はすぐ調べる
- アンテナ張りながら他人の文章を読む
伝えたいことを簡潔に表すとき、図解が作れると強いです。図解は競合サイトとの差別化にもつながるので、発注者に喜ばれます。
図解といっても難しい作業は要りません。日ごろ使い慣れたエクセルやパワーポイントでも、じゅうぶん機能的な図解が作れます。
HTMLやCSSが得意な方は、リスト(LI)や定義リスト(DL)を装飾して見やすくするといいです。テンポよく文章に挟み込むことで、読みやすくなります。
ポイント
専門用語や難しい言いまわしがあっていいので「まずは必要な情報を全て書き出し、言い換えたり、削ったり、簡潔にして理解しやすい伝わる文章に変えていく」のがコツです。
気になる言葉を見つけたら、すぐ調べる姿勢も大切です。
以下の気持ちを持って執筆にいどむと、文章がレベルアップしていきます。
- これ、何となく使ってるけど正確にはどういう意味?
- もっと想いに近い他の言葉ない?
- この言葉で真意が伝わる?
- この表記で正しいの?
- 別の意味に取られてしまわないかな?
最初は調べることが多く、苦労するでしょう。でも、だんだん調べなくても書けるようになります。
ひとつオススメの辞書サイトを紹介しておきます。言い換え語や類義語を探すとき、以下のサイトが便利です。
以下のような表記でどちらが正しいか迷ったときも、時間を惜しまず一度は確認してみましょう。WEBを使えば、カンタンに確認できます。
- 「けして」と「けっして」
- 「効く」と「利く」
- 「・・・」と「……」
- 「鍵かっこ」と『二重鍵かっこ』
WEBライティングでは、印象重視でルール無用になってるケースもあります。ですが、こういうことは「守破離」の「守」です。
習い事をされてる方ならご存じのとおり、まず基本形を知ったうえでアレンジすることが大切です。
文章を最後まで読んでもらうには、構成力も欠かせません。
まずは読む動機を伝えたうえで、過不足ない情報を適切な順序で書いていきます。読者に優しい文章設計を目指しましょう。
そうすることで読者を退屈させない、読むのを途中で放棄させない文章になります。
WEBライティングで自分の書きたいことを書くのは、あまりよくありません。発注者のニーズ、その先にいる読者のニーズに合わせて文章を書きます。
ニーズの例をあげてみましょう。
発注者のニーズの例
- 顧客にうまく伝えたい
- 集客したい
- 認知度を上げたい
- 好感度を上げたい
- 商品やサービスを売りたい
ニーズが変われば、書き方も変わってきます。文章に、活かしてください。
リサーチ力(情報収集力)
文章の執筆は、まず情報収集から始まります。情報収集方法は、体験する方法と文献から探す方法があります。
例をあげてみましょう。
まず「体験する方法」から。自分で体験したり、関係者から話を聞く方法です。
- 自分で体験する
- 取材する
- インタビュー
つづいて、文献から探す方法です。こんな文献を使います。
- 新聞を読む
- 書籍を読む
- 論文を読む
- WEBでリサーチ
初心者が受けるWEBライティング案件では、WEBリサーチを使う機会が多いでしょう。ですが、WEB上の情報の質は良悪が入り混じってます。
なので、以下の能力が必要です。
- オリジナル情報を引っ張てこられる
- 間違った情報を排除できる
- 多角的な情報検索ができる
WEB上には、まるで伝言ゲームのように二次情報や三次情報があふれてます。途中で情報が劣化したり、事実とズレたりすることも。
オリジナル情報を探し出したり疑いながら参照しないと、ウソやデマ情報を広めることに加担しかねません。
あやしいと思う姿勢が大事
- この情報は本当に正確?
- 自分の知らない世界や事実があるのでは?
- 自分の解釈が間違ってるかもしれない?
さらに多角的な情報検索ができると文章の精度や品質が増すので、ぜひ身につけたいところです。
多角的な情報検索の例
- 自分の知識や体験を洗い出す
- 必要な基礎知識を調べる
- 具体的事例を調べる
- 海外の事例も調べてみる
- 専門家の視点を知る
- 反論してみる
自分が書いたものに「反論してみる」と、文章に客観性や厚みが増すのでオススメです。
モラル
言葉には、誰かを破滅させたり死に追いやる力もあります。ですから、WEBライターはモラルや矜持を持って執筆すべきです。
WELQ(ウェルク)問題もあり、とくに倫理観や道徳意識のない執筆は許されません。
- WELQ(ウェルク)問題とは?
- DeNAが運営するヘルスケア情報のキュレーションサイト「ウェルク」が、記事に不適切な内容を書いていた問題。「死にたい」で検索すると、トップ表示されていた。
- 生死にかかわる不安を利用して商売、医学知識のない匿名執筆者がデマを書く、医薬品医療機器法違反、不適切な引用やリライトによる著作権侵害などが指摘されている。
WEBライターが納期を守ったり誹謗中傷しないのは、あたりまえ。さらに法令遵守(ほうれいじゅんしゅ)意識が求められます。
業界によっては特有の法規があるので、ライティング前に調べるようにしましょう。
遵守すべき法令の例
- 著作権
- 個人情報保護
- 守秘義務
- 景品表示法
- 医薬品医療機器法
先述のとおり、法的にOKでも倫理的に良くない執筆は慎むべきです。
正確な情報記載を心がけ、とくにYMYL分野では品質と高度な専門性・権威性が要求されることを覚えておきましょう。
- YMYLとは?
- Googleの品質評価ガイドラインに出てくる項目。
- 「Your Money or Your Life(お金や生活)」の略で「現在あるいは将来の幸福や健康的な生活(身体的、経済的、安全性など)に大きな影響を与える可能性があるページ」のこと。
仕事探し力
副業WEBライターは自分で仕事を探さないといけませんが、安心してください。クラウドソーシングを使えば、カンタンに見つけられます。
- クラウドソーシングとは?
- 不特定多数に仕事を投げかけ、請け負ってくれる人を探せるサービス。発注者は報酬を預託し、受注者は報酬額に応じた手数料を払って利用する。
- WEBライター(受注者)にとって、仕事探しや報酬回収の手間を減らせるメリットがある。
いくつか、クラウドソーシングの例をあげてみましょう。
クラウドソーシングには、ライティング案件がたくさん集まってます。初心者WEBライターの仕事探しに、おすすめです。
ですが、報酬が低く質が良くない発注者につかまることも。いずれは、クラウドソーシングから卒業したいところです。
クラウドソーシングを活用しながら、徐々に自力で受注できるように準備をすすめましょう。
自力受注のための準備
- ブログを書く
- SNSを運用する
- 実績になるライティングを増やす
- 「ライター募集」をみつけておく
ブログやSNS(とくにTwitter)は、ライティング案件を募集するときに便利です。信頼や広報力を養っておきましょう。
企業やWEBメディアや求人サイトの「ライター募集」もチェックしておきましょう。「書けそう!やりたい!」と思う求人が出たら即応募できるように、日ごろの準備が大切です。
ポイント
集客力のあるメディアで名前が出ると、SNSのフォロワー獲得や仕事の受注につながります。報酬が安くても請ける価値があります。
ただし新規受注につなげるには文章力や集客力(拡散力、バズ)が要るので、実力もつけていくといいです。
仕事がたくさん入るようになってきたら、スケジュール管理が大切になります。
納期に遅れたりしないように、以下のことに気を配る必要があります。
- 今、請け負ってる仕事は何件?
- 各仕事の納期はいつまで?
- 今月、あと何件の受注が必要?
- 本業に支障をきたさない?
スケジュール管理で大事なのは、執筆以外の時間も確保すること。WEBライターが成長するには、以下の活動も大切です。
- 勉強
- リサーチ
- スキルアップ
- リフレッシュ
- 気になる人に会う
これだけ時間を取るのは、大変です。できれば、本業をWEBライティングに活かしたいところ。そうすれば勉強もリサーチもスキルアップも、本業中にできます。
あと、リフレッシュが大事ですよ。作業効率に影響します。
副業WEBライターが報酬を上げるために必要なスキル
検索エンジンのサイト評価基準がアップデートされるたびに、生産されるWEBコンテンツの質が上がってます。
もはや誰でも作れるコンテンツは出尽くし、その先のコンテンツ作成が必要な時代に移りました。なので、WEBライターにもそこで生き抜くスキルが必要です。
ここから先は今のWEBライターに求められてる、報酬アップに役立つスキルを紹介します。
報酬アップに役立つスキル
- インタビュースキル
- 集客能力
- マーケティングセンス
- 営業スキル
- 専門分野の知識
それぞれ、詳しく解説していきますね。
インタビュースキル
インタビュー記事は、紙媒体だけでなくWEBでも多用されています。まだまだ伸びしろがあるので、今後も需要があるでしょう。
WEBライターも、以下のことができると受注に有利です。
- アポ取り
- 執筆のための情報収集
- 対談
インタビュー記事を書くなら、インタビュー対象者とのコミュニケーションは必須です。
事前にSNSなどで発言を調べておく情報収集力。限られた時間の中で必要な情報を引き出す会話力が求められます。
対談で必要なのは、コミュニケーション能力だけではありません。読者が興味ある情報をいかに引き出すか、柔軟な質問力も求められます。
だからと言って、インタビュイーについて前提知識を持ちすぎるのもよくないです。読者が知りたい情報を、うっかりインタビュイーに語ってもらい忘れたりします。
ときには、インタビューメンバーのディレクションが必要なケースもあるでしょう。
インタビューに集中したいなら、カメラマンが欲しいところ。会話力や質問力に自信がないなら、インタビュアーを入れるのもひとつの方法です。
本業の人脈を活かすのもよし。知人に頼むのもよし。仲間を見つけておき、柔軟に対応できる体制を整えておきたいところです。
集客能力
WEBライターには、集客力も求められます。意外と見落としがちですが、発注者は必ず見てます。
たとえば、以下の能力があると受注に有利です。
- ウケるネタを提供できる力
- SNSのコミュニケーション能力
- 専門的なライティングスキル
ウケるネタを提供できる人は、強いです。
これはセンスもあるので、むつかしいところですが。以下のレベルアップを意識すれば、ヒット率も上がるのではないでしょうか。
- 行動力
- 好奇心
- ユーモア
- 社会への関心
SNSで拡散できると、受注するのにかなり有利になります。
後述しますが、WEB広告で集客するとそれなりのお金がかかります。WEBライターがSNSで集客してくれるなら、そちらに集客費を上乗せすれば済みます。
発注者にとって、拡散力のあるWEBライターは金の卵を産むニワトリです。なので、以下の数字は積極的に上げていきましょう。
- フォロワー数
- エンゲージメント数
集客方法は、SNSだけではありません。検索エンジンからの流入も、SNS以上に大切です。
以下の2つは、しっかり磨いていきましょう。報酬アップに結び付きます。
- 専門分野の知識
- SEOライティング
これからWEBコンテンツでは、専門的なライティングの重要度が上がっていきそうです。専門分野の知識は磨き続けましょう。
SEOライティングは、最初から覚えなくて大丈夫です。WEBライター初心者が無理に意識すると、作業時間がかかり過ぎてしまいます。
- SEOライティングとは?
- 検索エンジンに上位表示してもらう文章の書き方。SEOライティングには豊富な経験と知識が要るため、意識して徐々に覚えていく必要がある。
SEOライティングの知識が全くなくてもできる案件は、イッパイあります。だからと言っていつまでも覚えないと、報酬は上がっていきません。
徐々にレベルアップすればいいので、地道に身につけていきましょう。
マーケティングセンス
マーケティングセンスは、副業WEBライターがぜひ身につけたい能力です。
たとえば、こんなことに役立ちます。
- セールスライティング
- セルフブランディング
- 読者の反応データに基づく執筆
マーケティングセンスは、セールスライティングに役立ちます。
競合はどの会社か、クライアントが持つ独自資源は何か、強みは何か、ターゲットは誰か、商品やサービスをどう伝えたらいいのか。市場分析をふまえ、執筆できます。
さらに、市場分析は自分のセルフブランディングにも役立ちます。どんなスタンスで自分を売り込めばいいのか、何が足りないのか分かるようになります。
- セルフブランディングとは?
- 企業がおこなう「ブランディング」の個人版。個人が「自分」という商品価値を高めるためにプロモーションすること。
WEBマーケティングの勉強をしておくと、実績となる数字から読者の声を聴くこともできるようになります。
たとえば、以下のツールで読者の反応データを取ることができます。
アクセス実績の分析に使えるツール
Google アナリティクス | アクセス結果の分析に使える |
---|---|
Google サーチコンソール | アクセス履歴から、これからの施策検討に使える |
ヒートマップ | どこまで読まれたか、どこをクリックされたかわかる |
上述のツールでデータを取るには、WEBサイトにプログラムを仕込む必要があります。なので、発注者からフィードバックをもらわないと結果がわかりません。
ここで活躍するのが、自分のブログです。ワードプレスなら、プログラムを仕込むのもカンタン。データ分析の練習も、気軽にできます。
そういう意味でも、ワードプレスでブログを運営しておくのは良いことです。
営業スキル
副業でWEBライターをするなら、営業スキルがあると役立ちます。
副業WEBライターは、フリーランスみたいなもの。会社に頼らず、自分で仕事を取らないといけません。
自分を売り込むときに、企画をプレゼンすることもあります。専属採用が決まれば、賃上げ交渉も自分でやるんです。
ポイント
専門分野の知識
専門分野の知識は自分の「価値」になります。知識を深めていくと「書ける人が少ない」文章が書けるようになります。
「○○の分野なら○○さん」と思い出してもらえるのが、理想です。
これからWEBライティングの専門分野を作るなら、以下のことを意識するといいです。
専門分野にすべき領域
- 興味がある業界
- 羽振りがいい分野
- できれば一番になれる領域
それぞれ、もう少し詳しく解説しますね。
興味がある業界
興味がある業界を選ぶことは、大前提です。関心がないと学び続けるのが苦しくなり、収入も伸びないのでやめてしまいます。
勉強し続けるモチベーションを保つには、まず興味がある業界を選ぶことが大切です。
ただし「関心がある=好き」ではないことに注意。好きかどうかわからなくても「やってみたら面白かった」という素敵な偶然の出会い(セレンディピティ)もあります。
羽振りがいい分野
副業WEBライターの報酬は、その業界が儲かってるかどうかに依存します。できるだけ羽振りがいい業界を選ぶと、報酬が上がりやすいです。
では、何を参考に「羽振りがいい業界」を探せばいいのでしょう?
たとえば、以下の3つがヒントになります。
- WEB広告
- SNS広告
- テレビCM
WEBサイトやSNSを見てると、ひんぱんに広告が表示されます。検索結果にも、リスティング広告と呼ばれる広告が表示されてます。
こういうWEB広告やSNS広告、それからテレビCMでずっと息長く頻繁に見かける業界がないでしょうか?
そういう業界は、にぎわってる可能性が高いです。
同じような考え方で「広告宣伝費が多い業界」も要チェックです。
以下のリンク先の記事の上位には、自動車メーカーや小売大手が目立ちます。ソニーやパナソニック、リクルートなんかも並んでて参考になります。
ソニーやパナソニックが進出してる業界と言えば……。リクルートが発行してる情報誌と言えば……。ね?
なぜ広告宣伝費を持ってる業界を狙うかというと、あなたの報酬に転化してもらえるからです。
集客力に根拠があるなら「PRツイートで◯◯PV送るので、追加報酬ください」と交渉できます。
ポイント
あなたがSNSで記事を紹介すると、実績からフォロワーの10%が見に行くことが分かってるとします。つまり、1万人のフォロワーがいるなら1,000PV分の送客が約束できるということ。
ということは、発注者にとってあなたは「ライティング料+1万円の価値があるWEBライター」という見え方になるのです。
上述の例から「集客力」がWEBライターにとっていかに大事かわかります。
できれば一番になれる領域
とつぜんですが、日本一高い山は?……富士山(3,776m)ですよね。
では、2番目に高い山は?
これは「1番と2番の認知度の差は、すごい」という例でよく使われます。ちなみに答えは、山梨県南アルプス市にある北岳(3,193m)です。
あなたが狙う分野は、もっと細分化できないでしょうか?深堀りできないでしょうか?
ニッチな分野でも、熱狂的なファンがいる分野は強いです。そういう隙間分野を狙っていきたいところです。
もし狙う分野で一番になれないなら「掛け算戦略」を使ってみましょう。「料理」や「旅行」ならこんな感じです。
- 料理×日本酒
- 旅行×レトロ建築×写真
さらに「四天王戦略」や「御三家戦略」も使えます。この方法なら順位付けがあいまいになり、2位~4位でもまるで1位のようにふるまえます。
呼び方が古いのは、ご愛敬ということで。
- 「料理×日本酒」レビューの四天王
- 「旅行×レトロ建築×写真」ブロガーの御三家
大事なことなので何度も言いますが、専門分野の知識があるとライティングで有利です。副業WEBライターは、ぜひとも本業の知識を活かしたいところ。
専門分野がないなら、今から勉強すればOKです。7割ぐらいの人が月1冊以下しか読書しないので、専門書を数冊読むだけでも1歩リードできます。
文化庁のPDF資料に「1か月にだいたい何冊ぐらい本を読むか」という調査結果が載ってます。興味ある方は、のぞいてみてください。
専門分野の知識を磨く方法は、読書だけではありません。その業界の友人を作りアドバイスをもらったり、バイトしてみるのも勉強になります。
専門分野を磨く方法
- 専門書や論文を読む
- その業界のアドバイザーを持つ
- 実際に働いてみる
では、どこまで専門分野のことを勉強すればいいんでしょう?
目安として「悩んでる人の課題を解決してあげられるレベル」まで勉強するといいのではないでしょうか。
たとえばあなたが住宅分野を専門にするなら「これから家を買う人に客観的なアドバイスができるレベル」が目標になります。
ポイント
その結果スキルを上げる時間が取れず、質より量の仕事しかできない状況が続いてしまいます。そうすると報酬が上がらず「長時間労働×莫大な文字数」が必要に……負のスパイラルです。
WEBライターを続けたいなら、必ずスキルアップの時間を取りましょう。報酬を労働対価から価値対価に変え、未来をきり開きましょう。
スキルアップできない人は、時給のアルバイトをしてる方が効率的に稼げるかもしれません。
書くのが好きなら、副業ブロガーになるのも選択肢のひとつです。月1,000円も稼げない可能性が高いけど、うまくいけばWEBライターより稼げます。
参考までに、アフィリエイト収入の調査結果を貼っておきます。2019年の調査では「収入なしが29.7%、千円未満が15.6%」という結果でした。
WEBライティングのスキルを鍛える方法
さいごに、WEBライティングのスキルを鍛える方法をご紹介します。
というか、WEBライターをやっていくなら以下の2つは必須と思っていいです。
WEBライティングのスキルを鍛える方法
- ブログを運営する
- 拡散力があるSNSを運営する
②は、現時点ではTwitter(ツイッター)が一番いいでしょう。
それぞれ、もう少し詳しく解説しますね。
ブログを運営する
ブログは、WEBライターに興味を持った時点で運営し始めたいところ。
WEBライターがブログを運営する意味は、以下のとおりです。
ブログを運営する意味
- 記事を書くことに慣れる
- SEOライティングの学習と実践の場
- エディターやWordPressなどの操作を覚える
- サイト運営者側の視点を身につける
- 文章力の実績にする
始めてWEBライターをやるのであれば、まずWEBライティングに慣れる必要があります。
試行錯誤しながらブログを運営することで、以下のことが練習できます。
ブログで練習できること
- 構成を練る
- 早く書く
- 集中して書く工夫
- HTMLやCSSの勉強
どうすれば分かりやすい文章になるのか、どうすれば早く書けるのか、どうすれば集中して書き続けられるのか。ブログを運営することで、いろんな壁にぶつかります。
この壁を乗り越えるたびに、WEBライターとしてのレベルが上がっていきます。
先述しましたが、自前のブログがあるとSEOライティングの結果を分析することができます。
いくつか解析用のプログラムを埋め込み分析することで、以下のことがなんとなく分かるようになります。
- 何が検索順位に影響しそうか
- どうすれば、読了してもらえるのか
- どこを書き直せばアクセスが増えそうか
発注者に納品した文章でこれを知ろうと思うと、大変です。解析データのフィードバックをもらわなといけません。それは、面倒ですよね。
SEOライティングの腕前を上げたいなら、自前ブログは作るべきです。
ある程度の期間ブログを運営すると、運営者側の視点が身につきます。
どんな記事が欲しいのか分かれば、WEBライティングの仕事をするときに役立ちます。
試行錯誤しながらできあがっていくブログは、立派な「文章力の実績」になります。
発注者に見てもらうことで、あなたのWEBライターレベルを客観的に伝えることができます。
ポイント
産まれたてのブログは、だれも見てません。学習ノートのつもりで、あなたの体験や調べたことを思う存分アウトプットしましょう。
あとで間違いに気づいたら、修正すればいいのです。「やらない理由探し」をやってしまうのが、一番ダメです。
拡散力があるSNSを運営する
何か一つだけSNSを運営するなら、今のところツイッター(Twitter)がおすすめです。ブログと同時に運営を開始しましょう。
試行錯誤しながらツイッターを運営すると、以下の勉強ができます。
- フォロワーの集め方
- エンゲージメント率の上げ方
- 情報を共有しあえる仲間づくり
- SNSからの受注ルート確立
- コミュニティづくり
ブログやSNSはセルフブランディングや報酬アップに役立つので、積極的に取り組んでいきたいところです。
まとめ
「副業WEBライターに必要なスキル」について解説しました。
あれば受注に有利になったり報酬が上がるスキルは、イッパイあります。ですが、始めるだけなら、ほぼスキルなしでスタートできます。
何より大事なのは、お客様(発注者)の方を向いて仕事をすること。「どうすれば、発注者にもっと喜んでもらえるんだろう?」と一所懸命考える姿勢です。
そうすれば、おのずと何をすればいいのか見えてくるはずです。そこを磨けば、WEBライターとして重宝される人材になれます。
道は長いですが「継続は力なり」です。一緒に頑張りましょう。